家族とのコミュニケーションの大切さ

家族とのコミュニケーションの重要性
保育士として勤務をしていると、どれほど自分がうまく仕事をしているつもりでも、どうしても批判的な意見を言われてしまうことがあります。
というのも子育ての方法には正解というものはなく、またそれぞれの家庭で事情が異なることから、どうしても意見の対立が起こりやすくなってしまうからです。
これが1人や2人を相手にする育児であれば、保護者と話し合ってその方針を決めていくということもできますが、クラス担任として20~30人規模の子供を相手にするとなると、なかなか全員にまんべんなく満足をしてもらうことはできません。
そうした時にぜひ行ってもらいたいのが、保護者である家族とコミュニケーションをとっていくということです。
子供の家族とコミュニケーションをとっていくことで、お互いの意思疎通を理解してもらうことができれば、余計な衝突を防ぐこともできやすくなります。
保育士が家族と接触していく場面は決して多くありません。
主なコミュニケーションの場所としては、毎日の送迎時の挨拶と連絡帳の交換です。
その他にも園内行事を行うために参加をしてもらったり、保護者会との懇親会があったりしますので、そうした機会も上手に使っていきたいところです。
現在は保育園に入園をすると比較的早い時期に面談を開いていたりします。
そうしたところで保護者である家族の人と担任が顔合わせをして、そこでどういった保育をしているかということを説明することで、その後のコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。
特にコミュニケーションが必要になるのは、園内で子供が問題行動をしがちな場合です。
子供にはそれぞれ個性があるものですが、子供によっては頻繁に他の子供に暴力をふるったり、ものを盗んだり取り上げたりと言ったようなことをしたりします。
そうしたときに一方的に家族に事実を告げると、そこから激しいトラブルに発展していってしまうことになるものです。
逆に家族に言いづらいことだからと特に対応をしないでいると、今度は周囲の子供の方に迷惑がおよぶので、それがもとで自分たちの保育方針に納得をしてくれている家族の方が園を去ってしまう、ということにもなってしまいます。
普段のコミュニケーションをしっかり行うことにより、言いづらいこともきちんと言えるようにしていくということが、保育士としての重要な任務になってくるのです。
家族との衝突を避けるコツ
言いづらいことを家族に伝えるためのコツとしては、事実を冷静に、客観的に伝えるようにするということです。
保護者や家族の中には、子供に何らかの問題行動があるということを告げることにより「うちの教育に問題があると言いたいのですか!」と攻撃的に捉えられることがあります。
ですのでもし言いづらい報告をする場合には「何か家庭環境がよくないですか?」や「きちんと子供さんを見ていますか?」といった非難がましいことは挟まないようにしましょう。
近年では家族の形や働き方も大きく変化をしていますので、従来までの「家族像」を押し付けるようなことは絶対にNGです。
問題行動がある子供については、どういった事をどういう時にしがちであるかという点を、きちんとまとめて報告をすることにより、対応策を考えていくことができます。
またそうした問題行動がある子供がいると、どうしても園内での子供の扱いに差が出てきてしまいがちです。
毎日の送迎でも挨拶をする人とそうでない人とが出てしまったり、ある家庭にはきちんと説明をするのに他の家庭ではしないといったこともあったりします。
しかし一見気にしていないかのような家庭であっても、そうした不平等感はきちんと意識していますので、仮に問題行動をするような子供や家庭でも、表面的には平等に接するようにすることが大切です。
どうしても問題のある家庭の場合は、他の保護者とコミュニケーションをとることにより、話し合いがしやすくなるということもできます。
苦手な保護者を逆にえこひいきしてしまうようなことがあってはいけませんので、もし園内に問題が起こった時には個人だけの問題とするのではなく、周囲に報告をするということも大切です。
保護者会を開いて、現在どういった問題が起こっているかということを家族全体に公表することにより、園と家族一組だけでなく、全体の問題として解決をしていくことができるようになります。
保護者をどういうふうに味方にしていくかということで、かなり園内での保育がやりやすくなっていきますので、普段からできるだけ多くの保護者からよい印象を持ってもらうようにしましょう。
保護者とのコミュニケーションを良くするためにおすすめなのが連絡帳での報告です。
連絡帳では、毎日の保育で必要となる品物を教えたり子供の様子を伝えたりします。
全く事務的に書き込むこともできる連絡帳ですが、そこにちょっとした一言を記載していくことで、保護者からの意見を聞き出すことができるようになるでしょう。
何か相談がある時には園に来てもらい、話し合いの場を細かく持つようにしていくということも、信頼関係を築いていくために役立ちます。