男性保育士の悩みについて

頭を抱える

男性保育士によくある悩み

男性保育士はここ数年急増傾向にあります。
統計では保育士資格者のうち6~8%程度は男性という結果も出ており、おそらく近い将来には全国ほとんどの保育園で1人は男性保育士がいる、という状況になっていくのではないでしょうか。

しかし数そのものが増えていく一方で、なかなか現場や利用する保護者にその存在を認知してもらえないという悩みがあります。

保護者の中には「娘のオムツ替えや着替えを男性保育士に任せたくない」とはっきり要望を告げる人もいるので、今後はどのようにしてそうした不信感をなくしていくかということが問題になってくるでしょう。

男性保育士が増えたことで最も大きなメリットとなるのが、園内での力仕事の負担が減り、また治安面で安心しやすくなったということです。

保育士の仕事というのは長時間になりやすく、また常に体を動かす必要があるので、どうしても身体的な負担が大きくなります。

そこで女性よりも体力に優れた男性保育士が介在してくることにより、園全体の雰囲気が変わり、男性保育士ならではの存在感を出していくことができるのです。

その一方でまだ「男性保育士」という仕事ができて歴史が浅いことから、将来のキャリアアップやロールモデルが確立していないという問題があります。

給与面や待遇が決して優れているわけではない保育士業界において、一生どのように仕事をしていくか、現役男性保育士自身が考えていかなければなりません。

解決策、考え方

男性保育士として勤務をしていくときのポイントとして、利用をする保護者目線に立つということがあります。

もっとも男性保育士に担当してもらいたくないと考える保護者がいる一方で、父親が育児にあまり積極的でない家庭においては、子育ての現場に男性が入ってくれることを歓迎する声もあります。

まずは保護者が男性保育士という存在をどのように捉えているかをしっかり話し合いから把握をして、不信感を感じやすい部分は園全体で直していくという姿勢が必要になるでしょう。

男性保育士は就業をしても園内に1人いるかいないかという事もあり、なかなか仕事の悩みを相談しにくいと感じることがあるかもしれません。

そうした時には全国にある「男性保育者連絡会」に加入して、そこで情報を集めるということもおすすめです。

こちらは東京や大阪、福岡など複数の都市に設置されている団体で、保育に関連する仕事をしている男性同士で集まって研修などができるようになっています。

そうしたところでは男性だからこそ直面した問題や、その解決方法を教えてもらうこともできますので、園と協力しながらそうしたところでネットワークづくりをしていくと、悩みの解決に役立ちます。

好かれて困ってしまうという悩み

男性保育士は急激に数が増えていることから反発を示す保護者がいる一方で、逆に積極的に受け入れる人もいます。

特に若い女性保護者の間で、面白おかしく男性保育士さんをアイドルのように扱うということもあるほどです。

そうした「好かれる」ということは一見喜ばしいことのようですが、実際にはあまりにも過剰になってしまうことで業務に支障をきたすこともあったりします。

相手が好意を持って接してくれるのは分かっていつつ、それをどう対応して行けばよいかということはかなり悩ましいところでしょう。

もっともほとんどの保護者の方はそうした男性保育士さんをアイドルのように扱うことは、日常生活でのちょっとした息抜きということもありますので、あまり真剣にならずにそれなりに愛想よくしていくということが大切です。

ただしあまり調子にのって親しくしすぎてしまうとそれが元で逆恨みをされてしまったり、夫からいらない誤解を受けてしまうようなこともあります。

慣れないうちはなかなか難しいことと思いますが、上手にあしらう方法を考えていくこともまた男性保育士として仕事をしていくために必要なことです。

もし必要以上に接触を求められるようなことがあった場合は上司に相談をするなどして、個人的な付き合いは断っているということをはっきり告げてもらうようにしましょう。

園としても、保護者と何らかのトラブルがあると地域での評判を下げてしまうことになるので、早めにトラブルの報告をしてもらうことは喜ばしいことです。

実際に男性保育士が体験した悩みとして「いきなり否定的な言葉をぶつけられた」ということもあります。

年配世代の人から「なんで男の人がいるの」といった職業そのものを否定されるようなこともあるようで、そうした言葉の一つ一つがストレスになり、結局精神的に追い詰められて退職をしてしまったという人もいるのです。

そうしたいきなり冷たい言葉をかけられたというような場合にも、1人で抱え込むのではなく園長など上司に伝えて、保護者に存在を認めてもらえるように働きかけてもらうという方法があります。

自分たちの存在がこれからの男性保育士の未来を作っていくということを考え、ぜひ一人でも多くの男性保育士さんに長く勤務をしてもらいたいところです。

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